イタリア周遊では欠かせないローマ。
イタリア旅行の目玉はローマ観光!という方も多いのではないでしょうか。
ローマはあちこちに世界遺産があり、また、世界遺産に登録されていなくても観光客に人気でぜひ立ち寄りたいスポットが沢山あります。
そんな不安がある人も多いと思います。
そこで、この記事では世界遺産をぎゅっと詰め込んだ、ローマの1日観光モデルコース(世界遺産巡り編)を紹介したいと思います。
もくじ
ローマ観光に欠かせない世界遺産
イタリアの首都ローマには、1980年(1990年に拡張登録)に世界遺産登録された「ローマ歴史地区・教皇領とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂」があります。
その中でも特に有名でローマ観光に欠かせない5つのスポットが以下になります。
どのスポットも世界中から観光客が訪れ、どんなに日程が厳しくてもせめてこれだけは見たい!と思っている人も多いのではないでしょうか。
また、上記ユネスコの世界遺産の他、イタリア政府観光局などが世界遺産としている建物群があり、そのうちローマ観光で欠かせない4つのスポットは以下になります。
特にトレヴィの泉はローマNo.1の観光名所ともいわれていて、ウェディングフォトの撮影スポットとしても人気です。
また、夜間はライトアップするため朝から夜まで周辺は観光客で賑わっています。
ローマ1日観光モデルコース
これまでローマの世界遺産のうち必見スポットをいくつか紹介してきました。
必見スポットが結構あるため、時間が足りない!と不安になる方も多いと思いますが、効率的に見て回ればこれまで紹介してきた9つのスポットは1日でまわることができます。
これら9つの世界遺産がぎゅっと詰まった1日観光モデルコースを紹介していきます。
ちなみに、朝早くから夜遅くまで丸1日使うコースのため、2泊必要です。
1泊しかできない!という場合は、17:00のスペイン広場まで観光し、夕方移動するスケジュールにすると、サンタンジェロ城以外の8つのスポットをまわることができます。
※☆印のスポットがこのモデルコースで観光するスポットになります。☆印クリックで各スポットの詳細が表示されます。
8:00 コロッセオ
まだ体力が余っている朝一にまずはローマ観光の大目玉、コロッセオへ。
コロッセオ観光の所要時間は、オーディオガイドを聞きながらじっくりすべてまわる場合は2時間ほど必要ですが、大体は30分~1時間ほどで見てまわれます。
私たちもコロッセオ観光に費やした時間は1時間弱ほどでした。
2023年1月現在、コロッセオはチケット売り場でのチケット販売はなくオンライン購入のみのため、必ず事前予約を済ませておきましょう。
所在地:Piazza del Colosseo, 1, 00184 Roma RM, イタリア(Google map)
営業時間:9:00~17:00(季節により変動あり。詳細はこちら)
入場料:共通チケット18€(オンライン購入)
9:20 コンスタンティヌスの凱旋門
コロッセオのすぐ横にコンスタンティヌスの凱旋門があります。
これは西の副帝であったコンスタンティヌスが、ミルウィウス橋の戦いで正帝マクセンティウス に勝利し、西ローマの唯一の皇帝となった事を記念し建てられた門です。
コロッセオのすぐ横に位置するためコロッセオ見学の前に見ることもできますが、コロッセオは事前予約をしていても入場前に並ぶことがあるので、コロッセオ観光を終えてからの方がゆっくり観光できます。
所在地:Via di S. Gregorio, 00186 Roma RM, イタリア(Google map)
9:30 フォロ・ロマーノ&パラティーノの丘
フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘はコロッセオから近く、コロッセオとの共通チケットになっているため、続けて観光してしまいます。
フォロ・ロマーノとパラティーノの丘はとても広く、しっかり観光する場合、それぞれ1時間~1時間半、合計で3時間ほどかかります。
広い敷地内に沢山の遺跡が集まっているため、しっかりとして事前知識がないと、ただ炎天下の中廃墟を見て回るという観光スタイルになってしまうことも。
私たちはあまり事前知識はなかったので、地球の歩き方やるるぶを参考に、それぞれ1時間ほど、合計で2時間ほど見学しました。
所在地:Via della Salara Vecchia, 5/6, 00186 Roma RM, イタリア(Google map)
営業時間:9:00~17:00(季節により変動あり。詳細はこちら)
入場料:共通チケット18€(オンライン購入)
12:00 真実の口
フォロ・ロマーノから徒歩15分ほどのところに真実の口があります。
映画「ローマの休日」でも知られる人気スポットで、観光というより真実の口に手をいれて写真を撮るだけなのですが、ハイシーズンは1日中記念撮影のための行列ができています。
折角ここまで来たのに写真撮影だけで終わるのは味気ない・・・という場合は、隣にサンタ・マリア・イン・コスメディン教会があり、入場料無料(1€~程度の寄付)で見学できるため、余裕があれば立ち寄ってみてください。
所在地:Piazza della Bocca della Verita, 18, 00186 Roma RM, イタリア(Google map)
13:00 ランチ
朝から歩き回ってかなり体力も消耗してきているところなので、ここでいったんランチ休憩を挟みます。
このモデルコースではランチ休憩の後ナヴォーナ広場へ行くため、真実の口の周辺かナヴォーナ広場の周辺でお店を探すのがおすすめです。
ランチは午前中の観光の時間が前後する場合もあるので、予約なしで歩いている途中気になったお店に入ってみるのもいいと思います。
ただ、夏(7~9月)のイタリアは多くのレストランが夏季休暇をとる時期でもあるので、なるべく事前に気になるレストラン・カフェをいくつかピックアップして、営業しているかどうかは確認しておくようにしましょう。
心配な方はランチも事前に予約していくと安心できます。
14:30 ナヴォーナ広場
ランチの後はナヴォーナ広場を散歩します。
ナヴォーナ広場周辺には、この後観光するパンテオンをはじめ様々な教会やお土産ショップ、カフェが集まっています。
ナヴォーナ広場には四大河の噴水・ネプチューンの噴水・ムーア人の噴水と3つの噴水が並んでいて、夏でも涼し気です。
所在地:Piazza Navona, 00186 Roma RM, イタリア(Google map)
15:00 パンテオン
パンテオンはナヴォーナ広場から徒歩5分ほどに位置しています。
パンテオンは紀元前27年に建設され、120年頃にハドリアヌス帝により再建されました。
ドーム天井最上部には穴が開いていて、上部の穴から差し込む光が幻想的です。
入場無料なため、ぜひ内部も観光してみてください。
15:30 Giolitti(ジェラート)
ハイシーズンの場合、午後のこの時間帯はとても暑く、そろそろ休憩を挟みたいところ。
私たちはパンテオンから徒歩4分ほどのGiolittiでジェラート休憩を挟みました。
ナヴォーナ広場周辺にはテラス席のあるカフェも充実しているので、ぶらぶら歩きながら気になったカフェで一休みしましょう。
16:15 トレヴィの泉
一休みしたら次はローマ観光でも特に人気のあるトレヴィの泉へ。
トレヴィの泉はGiolittiからは徒歩7分、パンテオンからは徒歩8分に位置しています。
トレヴィの泉には”泉に背を向けて肩越しにコインを投げるとまたローマに来ることができる”という言い伝えがあります。
投げる枚数によっても異なり、
コイン1枚は・・・再びローマに来ることができます。
コイン2枚は・・・好きな人と結ばれる、愛する人とずっと一緒にいれるといわれています。
コイン3枚目は・・・恋人と別れる、夫・妻と離婚できるといわれています。
ぜひ再訪を願ってコイン投げをしてみてください。
所在地:Piazza di Trevi, 00187 Roma RM, イタリア(Google map)
17:00 スペイン広場
トレヴィの泉でローマへの再訪を願った後はそこから徒歩8分ほどにあるスペイン広場へ。
映画「ローマの休日」の撮影スポットにもなったことで有名なローマのスペイン広場は、一年をとおして、ローマの休日ファンをはじめ、多くの観光客で賑わっています。
映画「ローマの休日」ではオードリー・ヘプバーン扮する王女がスペイン階段でジェラートを食べるシーンがありますが、現在、階段での飲食や階段に腰掛けること自体が禁止されているので注意が必要です。
スペイン階段の前には船の形をした「バルカッチャの泉」があり、階段を上ると2段階展望テラスになっていて最上部のトリニタ・デイ・モンティ広場からはローマの街並みを見渡せます。
スペイン階段を上がりきったところには16世紀にフランス王ルイ12世の命によって創建されたトリニタ・デイ・モンティ教会があったりと見どころが沢山あるスペイン広場。
ぜひ色々な場所で記念撮影を楽しみましょう。
所在地:Piazza di Spagna, 00187 Roma RM, イタリア(Google map)
18:00 ホテル休憩
朝早くからここまで休憩を挟みつつも歩き回っているのでそろそろ疲れも溜まってきた頃。
このコースでは夕食後にサンタンジェロ城の夜景を見に行くので、体力を回復させたいという人はいったんホテルに戻って夕食まで休憩を挟みましょう。
実際、私たちも夏の都市観光の際は必ず夕食前に一度ホテル休憩を挟んでいました。
まだまだ体力も余ってる!折角の旅行でホテル休憩なんてもったいない!という場合は、スペイン広場周辺にはたくさんのカフェがあるのでカフェで一休みもおすすめです。
また、スペイン広場の真正面からサンタンジェロ城に向かって真っすぐ伸びているコンドッティ通り沿いには様々なショップが並んでいてお買い物が楽しめます。
19:00 ディナー
いよいよディナーです。
食後はサンタンジェロ城の夜景を見に行くコースなので、その周辺で探すのがおすすめです。
ちなみに、私たちはナヴォーナ広場周辺の「Cantina e Cucina(カンティーナ エ クチーナ)」に行きました。
美味しすぎて翌年ローマを再訪したときも予約してしまいました。いいお店が見つからない!という場合はおすすめできます。
当日街を歩きながらレストランを探すのもいいですが、夏(7~9月)のイタリアは多くのレストランが夏季休暇をとる時期でもあります。
できれば事前に予約したり、いくつかレストランをピックアップしておくとスムーズです。
21:00 サンタンジェロ城夜景
夕食後は散歩がてらサンタンジェロ城へ。
テベレ川にはサンタンジェロ城へ続く橋が架かっていて、城周辺がライトアップされるため夕方~夜はカップルの写真撮影スポットになっています。
私たちも夕方頃この橋をとおりかかったとき、外国人カップルに写真を頼まれた経験があります。
上の右側の写真の奥に見えるドームはバチカン宮殿のドームです。
余裕があれば、バチカン市国まで行ってみてもキレイかもしれません。
ちなみに、サンタンジェロ城の内部は博物館になっていて見学可能です。私たちは別日のお昼頃サンタンジェロ城の内部を見てみたのですが、テラスからはローマ市内~バチカン市国が一望でき、とても感動しました。
日程に余裕がある方はぜひサンタンジェロ城内部も見学してみてください。
所在地:Lungotevere Castello, 50, 00193 Roma RM, イタリア(Google map)
営業時間:9:00~19:30
休日:月曜日
入場料:12€(オンライン購入は13€)
このモデルコースで事前予約が必要なスポット
イタリア周遊で、特にハイシーズン中の旅行の場合、各観光スポットの事前予約は必須です。
今回紹介したモデルコースで事前予約が必要な観光スポットは以下の3つです。
これら3つは共通チケットになっています。
事前予約方法などは以下の記事で詳しく紹介しています。
色々行きたいところがありすぎて予定が決められない!せめて世界遺産とかの有名なスポットは外したくないけど、時間足りるかな・・・?