今日は駐在妻にとって避けては通れない「語学」の話をしたいと思います。
駐在妻にとって、英語・現地語学習は”必須”でしょうか?
結論からいうと、”必須”ではありません!
もちろん、生活するうえで必要最低限の単語やフレーズを知っている必要はあります。
でも、「駐在妻なんだから英語・現地語を勉強するべき」という考え方に苦しむ必要はまったくありません。
- 語学の勉強が好き
- 必要だと思うからやってるけど苦痛ではない!
と語学を頑張っている人は素晴らしいと思います。
しかし、私は語学学習は苦痛と感じてしまうタイプでした。
私のように、語学の必要性も大切さも理解はしてるけれど苦痛!という場合は、ぜひこの記事を読んで語学学習を続ける必要性をもう一度考えてみてください。
なぜ”必須”ではないのか?そのことについて、私が思うところをお伝えしていきます。
もくじ
駐在妻にとって英語・現地語学習が必須でない理由
駐在妻にとって英語・現地語学習は”必須”ではありません。
私がそう思う理由は、主に以下の3つになります。
- 人には向き不向きがある
- 駐在妻はストレスを溜めないことが最優先
- 勉強は語学だけじゃない
ここからは、もう少し具体的に説明していきます。
なぜ駐在妻は語学を勉強するのか
まず、駐在妻に限らずですが、語学を勉強する理由を考えてみましょう。
以下のような理由から語学の勉強を始める人が多いと思います。
- 単純に「語学学習」が好き
- 語学を習得して多国籍の友達を作りたい
- 海外旅行をもっと楽しみたい
- 海外進出(ビジネス、移住など)を考えている
- スキルアップのため
- 生活していくために必要
- 海外にいるんだから、時間があるんだから、と人に言われた
上の方に並ぶポジティブな理由で学習に取り組める人は、とても素晴らしいと思います。
でも、私が語学学習を始めたのは、上記リストの下2つが理由でした。
夫の海外赴任が決まり、「その語学力で大丈夫?」と夫に言われるがまま渡独前に通学型個人レッスンに3ヶ月ほど通いました。
渡独後は生活のため、ドイツ語学校を探し、3ヶ月ほどドイツ語学校にも通いました。
また、特に趣味もなく家に引きこもっていた私は、周りの「海外にいるんだから」「時間があるんだから」という意見を受け、スカイプ英会話を申し込み、1日1時間、3~4ヶ月ほど毎日英語のレッスンも受けました。
渡独前の通学型個人レッスンはそれなりにモチベーションも続き、楽しく受講できていたと思います。
しかし、渡独後のドイツ語、英語学習に費やしたすべての時間が私にとっては苦痛の時間でした。
人には向き不向きがある
なぜ、私が語学学習を苦痛に感じたのか。
それは、自分なりに努力はしているのに、全く結果がついてこなかったからです。
私は自分なりに語学学習に取り組んだ結果、語学力はあがらず「苦痛」だけが残りました。
ここでよく聞くのが、
- 「(自分なりに)勉強した」は勉強してないのと同じ
- 本気で続ければ必ず結果はついてくる
という意見です。
語学が苦手で、こういった厳しい意見に傷ついている人は多いのではないでしょうか。
でも、この意見、一般的でも論理的でもないので気にする必要は全くありません。
私は大学時代から国家税理士を目指し、渡独直前に国家税理士に合格しました。
地頭は良い方ではないことは自覚しているので、
「人の3倍やって人と同じ位置に立てる。だから人の3倍努力する。」
ということを常に念頭に勉強してきました。
何が言いたいかというと、私の「(自分なりに)勉強した」は人の3倍勉強してますよ!ということです。
だから大丈夫です。
頑張ってるのに結果が出ない人、それはあなたの努力が足りないからではありません。
本気で努力して続けても結果が出ないことはあるんです。
努力する方向(ジャンル)が違うと、そんなことが起こります。
小さいころから、大体の人には得意・不得意があったと思います。(たまに何でもできるという天才もいますが)
得意な教科、苦手な教科があるのは当たり前なんです。
「数学ができない」と「英語ができない」は同じなんです。
私は小さいころから算数が得意で中学高校でも理系、大学では経済学専攻だったので、数字は大好きです。
でも語学はどうしてもできません。
「言葉」として理解するのが難しいんです。
例えば英語の場合、英語の文章を見ると、記号(ローマ字)が並んでいるだけのように見えて、単語単語のかたまりで頭にすっと入ってこないんです。
さすがに
This is a pen.
とかはすっと入ってきますよ~
でも中学英語以上はもうダメですね。難関資格と言われる資格はとれても、英語は話せません。
それは、根本的にバカなわけでも、努力が足りないわけでもないと(私は)思っています。ただ、私に英語が向いてなかっただけだ、と。
なので、語学学習が苦痛な人、向いてないものに時間と体力を使うのはやめましょう!
生活にも慣れてきて、精神的にも落ち着いたときに自分から”語学学習をやってみようかな”と思えるようになってからで遅くはありません。
私は半年もたずにやめました。
今は”自分の意思”でまた英語学習をしようと思い、オンライン英会話を利用しています。
しかし当時は、思い切ってやめたらドイツ生活を楽しめるようになりました。
ストレスを溜めないことが最優先
そして駐在妻の場合、”ストレスを溜めない”ということが重要になってきます。
旦那様はいいですよ。自分で海外赴任辞令を受けることを決めたんです。
まさか旦那様は海外赴任の辞令を断りたいのに、奥様が無理矢理OKさせた、なんてパターン、基本的にはないですよね?
つまり、駐在妻が海外生活をするというのは駐在妻のせいではないんです。
たしかに単身赴任してもらうなどの選択肢もあるので「ついていく」と決めたのは駐在妻の意思かもしれません。
しかし、そもそも旦那様が海外赴任にならなければ、海外生活なんて経験せずに人生終わらせる人はほとんどではないでしょうか。
私は夫の海外赴任がなかったら、海外生活を経験することは絶対になかったと言い切れます。
そもそも英語話せないですしね。
海外旅行すらそんな大好きってタイプではなかったので。。
そして、自らの意思ではなく外的環境で海外生活を始めた頃って、ほんとにストレスが半端ないんです。
私は夫と一緒に渡独して、家を探すところから始めたので生活も何一つ整っていない状況でした。
周りに話を聞く感じだと、旦那様が数ヶ月~数年先に来て生活を整えた上で奥様(と子供)が来る、というパターンが多いみたいですが。。
旦那様がある程度の生活を整えてくれていたとしても、最初のうちはかなりのストレスがかかりますよね。
英語圏以外の国に行った日には、街中で見る文字、聞く言葉がすべて呪文のように見える、聞こえるとか。
生活する上でのルールも違うし、価値観も全く異なります。
日本国内でちょっと引っ越すだけでも大変なのに海外ですもんね。
海外生活を始めて暫くは、嫌でも常になにかしらのストレスを感じることになります。
海外生活は慣れるのに3年という言葉があるくらいですからね~
生活するだけでもストレスがかかってくる時期に言語学習のストレスなんかがかかった日には、夫婦仲も険悪、今すぐ帰国したいという思いが強まるだけです。
自分が心から「語学を勉強したい!」と思う日が来るまで、自分にとって苦痛なことは思い切ってやめてみましょう。
勉強は語学だけじゃない
勉強は語学だけではありません。
【海外赴任】【海外在住】と聞くと、英語!現地語!語学!と考えがちですが、勉強って語学だけでしょうか?
勉強は語学だけではないですよね。
- ビジネススキルを磨くこと
- 会計などの専門知識をつけること
- 資格取得のための勉強
- 趣味(カメラなど)を極めるための勉強
- 海外の歴史や文化を学ぶこと
上記で挙げた以外にも、「勉強」はたくさんあります。
語学が苦手なら、他の分野で勝負すればいいんです。
語学以外のスキルを身につけるのも、十分自分の成長になります。
むしろ、本帰国後に日本で社会復帰したいと考えている場合、業界によっては語学能力より重宝されるスキルはたくさんあります。
語学は苦手、という人はぜひ語学以外の勉強も検討してみてください。
勉強を義務と思わないようにした結果
私は渡独後、数ヶ月英語・ドイツ語を勉強して、ある日頑張ることを辞めました。
「帰ってくるときはドイツ語ぺらぺら?」
「折角海外で生活できてるんだから語学は続けたら?」
「英語は役に立つし、帰国後も使えるし、旅行ももっと楽しくなるよ」
そんな言葉はたくさんもらいますが、すべて
「NO」
と言って一切言語を学ぶことを辞めました。
その結果、ストレスは半減し、ドイツ生活を楽しむ心の余裕が生まれました。
一時期は今すぐにでも永久帰国したいと思って一人で一時帰国したりもしましたが、今ではあと数年ならドイツ生活も悪くはないかな、と思えるようになりました。
なので、苦痛に感じていることは今すぐいったん辞めてみることをおすすめします。
周りのいうことなんて右から左にスルーしましょう。
言語ができないのは、頭が悪いわけでも努力が足りないわけでもありません。
”折角海外にいるのに、時間があるのにもったいない!”は他人だから言える言葉です。
”必須”ではないけれど、最低限必要な単語やフレーズ
”必須”ではないとは言っても、さすがに知っておかないと生活ができない単語や文章もあります。
- 日常的な挨拶(こんにちは。など)
- レストランでの挨拶(お会計お願いします。など)
- スーパーなどでの挨拶(カードは使えますか?など)
いくら言語学習が苦痛とは言っても、これらの言葉が分からなければ日常生活に支障が出てきてしまいます。
旅行で使うフレーズを勉強する、というスタンスで問題ないと思うので、日常使いできるフレーズは覚えておくといいと思います(*‘∀‘)
生活さえできていれば、それ以上の「語学学習」は自らやりたいと思うまでやる必要はありません。
ドイツ語のおすすめ書籍を2冊紹介しておきますね。
すぐに使えるドイツ語会話(CD付)
タイトルのとおり、文法はとりあえず置いておいて、「今」から使える簡単なフレーズを知りたい方におすすめです。
- 日常的な挨拶
- 初対面の挨拶
- 重要表現
- 買い物時の表現
- 緊急時の表現
など、丸暗記で使える表現が多数紹介されています。
また、途中からは基本文法+基本単語が複数紹介されていて、それぞれ自分の好きに組み合わせることで会話の幅を広げられるようにもなっています。
コンパクトサイズで持ち運びも楽なので、旅行に行くときも便利です。
聴ける!読める!書ける!話せる!ドイツ語初歩の初歩(CD付)
基本的な文法がとても分かりやすく説明されています。
ドイツ語は文法がすべて、そして最初が肝心です。ドイツ歴が長く、ドイツ語を不自由なく話せる知人も最初が1番難しいと言っていました。
「ドイツ語ってどんな仕組みなの?」がよく分かる書籍になっているので、本格的に勉強を始める前に読んでみてください!
また、既にスクールに通っている人で文法をもう少し補填したいという場合に参考書として利用するのもおすすめです。
とりあえずこの文法ルールを全部覚えることができたらまたドイツ語学校に通ってみてもいいかな?と思っています。
デュッセルドルフに来たらまずは「生活スタートコース」!
私が住んでいるデュッセルドルフでは、「デュッセルドルフ生活スタートコース」のようなドイツ語のコースが様々なドイツ語学校で開催されています。
私もこのコースを受講しましたが、
- 日常的な挨拶
- レストランでの必要フレーズ
- スーパー、ドラッグストアでの必要フレーズ
- 電車の仕組みと利用方法
- 郵便の仕組みと利用方法
など、生活する上で必要な知識がぎゅっと詰まった授業でした。
詳しい授業の内容や料金、期間などはそれぞれのドイツ語学校により異なります。
私はドイツ語学校ai(アイ)の「デュッセル生活スタートコース」に行っていました。詳細は以下の記事を参考にしてください。
デュッセルドルフに着いたら、まずはこの生活スタートコースを受講し、この授業で得た知識をもとに海外生活に慣れることを目標にしましょう(*‘∀‘)
そして、1年後や2年後(人によって慣れる期間は異なります)、生活にも慣れて語学学習でも始めてみようかな?と思えたら、本格的に語学の勉強を始めてみてはどうでしょうか。
私も半年間【語学学習】から離れましたが、最近生活も精神的にも落ち着いてきたため、”自分の意思”で英語学習を再開しました。
人は、自分の意志で「やりたい」と強く思えば「辛い、苦痛だ」とは思わなくなります。
もちろん、本帰国まで一切語学学習はしないと決めるのもいいと思います。
海外にいるんだから!と気負わず、自分がやってみようかな、と思えることをやってみましょう♪
yamaeriさんこんにちは。
共感の気持ちでいっぱいです😂✨私も英語もすっかり忘れたし語学が全然向いてないタイプなのですが、イタリア人の先生が緩〜いお陰でレッスンを続けられています。
日本から「当然イタリア語ペラペラで帰ってくるんでしょ?」という言葉を何度も浴びせられましたが、こちらに来てそんな簡単なもんじゃないという現実を知り、嫌いにならない程度に、やる気になればやる、やらないならやらないでいいやと思うようになりました。
デュッセルドルフ、そんなに遠くないので私も帰国前に行ってみたいです…!!その時にはドイツ語の挨拶くらいは勉強していこうかな…😊☺️
id:necomi1223
ぴよぴよさん
こんにちは。コメントありがとうございます!そして共感していただけたみたいで嬉しいです😭ありがとうございます✨
「赴任先国の言語がぺらぺらで帰ってくる」って、ほんとにしつこいくらい色んな人から言われますよね。。
私はドイツ語学校の選択を間違えたのか、宿題の間違いが多いと、なんでなの?と言われるようなところだったので続きませんでした😅今のところはまた挑戦する予定も全くなく・・・ぴよぴよさんはイタリア語続けられてるということで、尊敬します✨
デュッセルドルフ、ぜひ来てみてください!観光地ではないですが、ゆったりのんびりできると思います(╹◡╹)💕