ドイツに限らず、海外への移住を考えたとき、やっぱり気になるのが水事情だと思います。
ドイツを含むヨーロッパなどの硬水地域の水は日本人の髪や肌へ想像以上のダメージを与えてきます。
そして、硬水で傷ついた髪・肌に乾燥した空気が更なる追い討ちをかけます。
そんな悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は私がドイツ生活で実際に取り入れている硬水対策方法を紹介したいと思います。
私はこの方法で、ドイツの日本人経営の美容院で「全然硬水のダメージ受けてないですね!」と言われる髪質をキープできていました!
ドイツに限らず硬水地域に住む方は必見です!
このページでは、ドイツの硬度・ドイツのスキンケア事情・硬水対策方法を紹介していきます。
今すぐ具体的な硬水対策を確認したい!という方は「硬水対策とおすすめグッズ」へすすんでください。
また、このページで紹介する方法は海外の長期滞在者向けの硬水対策方法になります。
ヨーロッパを含む海外旅行中の硬水対策(ヘアケア、スキンケア)については「初めてのヨーロッパ旅行!シャンプー、洗顔、メイク落としってどうする?硬水の影響は?」でまとめています。
ドイツの水の硬度は日本の3倍!?
水の硬度は、水に含まれるカルシウムとマグネシウムの量によって計算されます。
「ドイツニュースダイジェスト」では、日本とデュッセルドルフの水道水を以下のように比較しています。
日本の水道水の硬度が4.6°dHなのに対し、デュッセルドルフの水道水の硬度は13.8°dHと、日本の3倍の硬度になっています。
ドイツ国内でも地域によって若干数値にズレはありますが、ドイツの水の硬度は日本の水の硬度の大体3倍と考えて問題ありません。
ドイツのスキンケア事情
ドイツのスキンケアは一般的に以下の流れとされています。
- 拭き取り型クレンジング
- 拭き取り型化粧水
- 顔用クリームまたはオイル
そう、水で顔を洗わないんです!
なので、ドイツで日本人が使うような化粧水・乳液・美容液などを探しても、そもそも売っていません。
ドイツ式スキンケアで問題ない人はいいのですが、私は「水で洗い流す」という過程がないとさっぱりできなくて嫌なんですよね~
硬水対策とおすすめグッズ
日本では
- 2ヶ月に1度、美容院で炭酸水シャワー・カット・カラー・トリートメント
- 2ヶ月に1度、美容院で炭酸ヘッドスパ+トリートメント
- 自宅でリファグレイスヘッドスパ使用
と、特にヘアケアに命を賭けていた私は、ドイツの硬水については渡独前に徹底的に調べて、対策用のアイテムを買い揃えました。
そこで、実際に使ってみたリアルな感想なども含めてお伝えしていきます!
対策① 軟水シャワーヘッドを使用する
まず、硬水対策の必需品はイオナックの【軟水シャワーヘッド】です!
- 石鹸カスを抑える軟水化機能
- 塩素を無害化
- 亜鉛イオンによる消臭効果
- 海外発送に対応
- 国内配送全国送料無料
- 海外配送対応
など様々なメリットがあります。
「他社と比べると若干高い」というデメリットがありますが、海外配送に対応していて口コミ評価も高かったのでイオナックの軟水シャワーヘッドを購入しました。
ドイツ在住の知人に聞いた話によると、何も対策をしていない場合
- 髪が絡まってブラシがとおらない
- 体が乾燥しすぎて粉をふく
などトラブルがあるようですが・・・
私は出国前にイオナックの軟水シャワーヘッドを2年分まとめて購入し、ドイツに着いて即使用開始したため、リアルな「硬水のダメージ」を受けた経験がありません。
ただ、旅行で数日海外のホテルに滞在しただけで髪はキシキシ、肌はカサカサになるので、旅行に行くたびにイオナックの軟水シャワーヘッドの効果を実感してます!
対策② 美容品・化粧品はすべて日本製を使用
2つ目の対策としては、”化粧品関連のものはすべて日本製のものを使用する”です。
化粧水/乳液/ボディクリーム/シャンプー/コンディショナー/ヘアオイル/パック/化粧品などなど・・・
とにかく、すべてです!!
「シャンプーなどは現地のものの方が硬水にあった商品がある」
という意見もありますが・・・
と私は思ってしまいます。
対策①で紹介したイオナックの軟水シャワーヘッドを使ってるので、日本のシャンプーなどでもしっかり泡立ちます。
出国前の出費が痛いですが、いずれは必要になる出費ですし、出国前にまとめ買いすればエアー便・船便などでまとめて遅れて移動にも困りません。
一時帰国時に追加で購入する場合はすべて免税で買えるのも嬉しいポイントです。
さらに、日本製ですべて揃えてしまえば海外の在住国で新しく自分に合った化粧品を探す手間を省くことができます。
私が住んでいるドイツは、当たり前ですが薬局の店内説明はすべてドイツ語!!
そのため、まず”目当ての商品がどの棚にあるか”が分かりません。。。
そして商品説明もドイツ語なので、種類がたくさんあると効果の違いもよく分からず。。
出国前から現地での購入を諦めた私は、全ての化粧品を日本で1~2年分購入してから渡独しました!
軟水シャワーヘッドで水質を日本人の髪・肌に合ったものに近付け、化粧品は自分の髪・肌に合ったものを使う。
それだけで髪や肌の傷みは最小限に抑えることができます。
対策③ ボディクリームを必ず塗る
こちらはいわずもがな。
日本ではボディクリームを塗ってなかったけど、海外では気を付けてる!
という人も多いのではないでしょうか。
私は、ボディクリームは朝起きたとき・シャワーのあとはなるべく塗るようにしています。
ただ、面倒くさがりな性格が邪魔して結構塗り忘れることも多いです。。
月1~2くらいでしか塗らない時期もありましたが、軟水シャワーヘッドのおかげか酷い肌荒れ・体が粉をふくといった状態にはなったことがありません!
対策④ ドライヤー使用時はヘアオイルでケア
軟水シャワーヘッドを使っているとはいっても、完全に軟水になるわけではありません。
ダメージは最低限まで抑えられますが、やっぱり静電気やパサつきが気になるときもあります。
そこで私は、ドライヤー使用時+気になったときはヘアオイルでケアしています。
日本にいた頃から愛用しているのが「エクストラオーディナリー オイル エクラアンぺリアル」です。
こちら、大きいサイズも100mlなので機内持ち込みサイズ内なのですが、結構重たいので私は旅行に行くときは30mlのミニサイズを持っていくようにしてます♪
髪質によっていくつかシリーズが出ているので自分にあったものを探してみてください。
また、ヘアオイルだけでなくシャンプー・コンディショナー・ヘアパックなども出ているので、一度使ってみて気に入ったらブランドを揃えてみるのもおすすめです。
※私はシャンプー・コンディショナーはLUXシリーズを使ってます。
対策⑤ ハンドクリームは家用+持ち歩き用
ハンドクリームも硬水地域での生活には欠かせません。
私は日本にいたときもロクシタンのハンドクリームを愛用していたのですが、ドイツでは夫も会社用カバンに1本常備してます。
大きいサイズは家用、ミニサイズは持ち歩き+旅行用にしています。
対策⑥ 硬水用ヘアブラシを使用
硬水対策で、既に軟水シャワーヘッドを購入したりシャンプーなどに気を付けている人もいると思いますが、見落としがちなのがヘアブラシです!
硬水で傷んだ髪は日本で売られている普通のブラシでは、スッととおらなかったり、髪が切れてしまう場合もあります。
そこで、私が渡独直前に慌てて購入したのが「TANGLE TEEZER(タングルティーザー)」のブラシです。
タングルティーザーの公式サイトによると、このブラシには3つの特徴があります。
絡まりをほどく3つの特長
1. 長短交互に配列されたブラシ構造により、無理に力を入れることなく、髪の毛をときほぐします。
2. 柄がないのは、握りこむ事によってブラシにかかる力を分散するため。手の平にフィットし、握りやすい構造です。
3. 特殊素材で作られたブラシの先端が丸くカットされていることで、頭皮を程よく刺激。髪と頭皮を同時にケアします。
確かに、普通のブラシでひっかかってしまったときも、このブラシを使うとスッととおります!
柄がなくコンパクトサイズなので、鞄に入れて持ち歩きも可能です。
対策⑦ 朝の洗顔も軟水シャワーヘッドを使用
硬水対策7番目は、朝一の洗顔です!
日本にいたときは顔を洗う場合、朝シャワーをしない人は洗面台の蛇口を利用していたと思います。
しかし、ドイツの水は硬水です!
なので、朝一の洗顔の際も軟水シャワーヘッドを使用しましょう。
ここは面倒くさがっちゃダメですよ~
対策⑧ 乾燥が気になる時はパックで集中ケア
これまでに紹介してきた対策を行っていれば、若干気にはなるものの、硬水からのダメージはあまり気にせず生活ができると思います!
それでも、ちょっと乾燥が気になるな、というタイミングがあるにはあります。(経験上)
そんなときのために、好きなフェイスパックをいくつか持ってくることをおすすめします。
私はルルルンのパックを使ってます!パッケージが可愛いですよね~
そして、顔を全部覆うのがめんどくさい!という場合は目もと集中ケアマスクがおすすめです。
私は肌美精のを使用してます。
効果として謳われているような「しわが目立たなくなる」という効果は今のところ感じられてないですが、保湿効果はあるのでピンポイントのケアに最適です。
次の日お友達とランチのときなどに、お風呂上りに目元+ほうれい線ケアで使ってます!
硬水地域でやってはいけないこと
それでは、最後にやってはいけないスキンケアを簡単に紹介します。
NG① 石鹸を使ったスキンケア
硬水はミネラル成分を多く含んでいますが、石鹸はミネラルに溶けず、ミネラルと結合して「石鹸カス」を発生させます。
この「石鹸カス」が肌に残ったままになると肌が荒れる原因になるので、なるべく石鹸は使わないようにしましょう。
NG② メイク落とし→洗顔のダブルケア
日本では、まずメイクを落としてその後普通の洗顔で顔を洗って・・・とダブル洗顔をしていた人が多いと思います。
日本では当たり前のこの行為、硬水地域でやってしまうと肌の脂分を落としすぎて肌荒れの原因になります。
洗い流さないふきとりシートや、メイク落としと洗顔が一緒になっている洗顔フォームを使用するようにしましょう。
NG③ タオルでごしごし
体を洗う時、タオルやスポンジでごしごし洗ってしまうと肌の皮脂や角質を落としすぎてしまい乾燥を悪化させる原因になります。
低刺激のコットンタオルや手洗いをするようにしましょう。
海外でやってはいけない上記3つのNG項目について、「乾燥・硬水に注意!旅行前に知っておきたい《海外でのスキンケア対策》まとめ | キナリノ」にもっと詳しく書かれているので参考にしてみてください。(外部リンクへ飛びます)
ドイツをはじめ硬水地域に移住予定の方、既に住んでいて硬水に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
まとめ:硬水対策の要は軟水シャワーヘッド
今回、いくつか私が実際にドイツ生活で行っている硬水対策方法を紹介しました。
個々の髪質・体質によるところもありますが、私はこの方法で肌荒れや髪の酷い傷みには悩まない生活を送れています。
硬水対策の要は軟水シャワーヘッドです。
日本のヘアケア・スキンケア用品を使っても軟水シャワーヘッドでなければ、石鹸カスが髪・体に付着し、肌荒れや髪の傷み・乾燥は防ぐことができません。
軟水シャワーヘッドを使って海外生活を少しでも快適に過ごしてください!