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【ドイツのクリスマス文化】クリスマス休暇やプレゼント事情について

ドイツのクリスマス文化



 

初掲載日:2018年12月24日

 

ドイツといえばクリスマス!と言っても過言ではないほどドイツのクリスマスは有名です。

 

ドイツでは、クリスマスの4週間前から始まるアドベント期間中、人々は毎日のように街に繰り出しクリスマスへのカウントダウンを楽しみます。

そして、クリスマス当日は嬉しいクリスマス休暇が!

 

日本人の私からしたら羨ましい習慣の連続です。

 

中には、気に入らないクリスマスプレゼントは返品する!など、日本人がぎょっとするような習慣も。。

そんな、気になるドイツのクリスマスの習慣について詳しく紹介していきたいと思います。

 

ドイツのクリスマスの特徴

 

ドイツのクリスマスには以下のような特徴があります。

 

 

  • アドベントの習慣がある
  • クリスマス休暇がある
  • クリスマスはほとんどのお店が休業している
  • クリスマスツリーの飾るのは12月23日(or 24日)~1月6日頃が一般的
  • ほぼ全ての地域でクリスマスマーケットが開催される

 

 

この後それぞれ詳しく紹介していきます。

 

アドベントの習慣

アドベント

 

ドイツでは、クリスマスの4週間前の日曜日からクリスマスを迎える準備をはじめ、1週間ごとにカウントダウンをしていきます。

この、カウントダウン期間のことを「アドベント」といいます。

 

アドベント期間にはクリスマスマーケットが開催され、人々はクリスマスリースに4つのろうそくがデコレーションされた「アドベントクランツ」や、12月1日から24日まで毎日一つずつ扉を開けてお菓子やおもちゃを取り出して行く「アドベントカレンダー」でクリスマスまでのカウントダウンを楽しみます。

 

アドベントがはじまったくらいからクリスマス特有のお菓子も店頭に並び始め、ドイツでは1ヶ月もの間クリスマス期間が楽しめます(*‘∀‘)

 

クリスマス休暇がある

 

ドイツに来て驚いたことの一つに、”クリスマス休暇の概念”があります。

 

日本にいたころは12月24日とその前後に休みがあればラッキーという感じでしたが、ドイツは12月25日・26日が国の祝日になっています。

25日が第一クリスマス、26日が第二クリスマスです。

 

企業によっては12月24日も休みにするところがあり、その場合は毎年12月24日~26日は3連休になります。(夫の会社は12月24日がお休みです。)

 

するとこんなことが・・・

 

2018年は12月22日・23日、そして12月29日・30日が週末でお休みだったので、12月27日・28日の2日間有給をとるだけで12月22日~1月1日の11連休になるんです!

もちろん夫は有給を2日使い、11連休を手にしていました(*‘∀‘)

 

ということで、12月22日が夫の仕事納め。日本と比べると・・・なんて幸せな年末年始!

ドイツには三が日という概念がないので1月2日から仕事が始まるのですが、それでも12月22日から11連休なんてステキですよね。

(三が日という概念はないですが、12月31日、1月1日は祝日です。)

 

ほとんどのお店が営業していない

 

クリスマス休暇が嬉しいドイツですが、主婦としては困ることもでてきます。

 

ドイツでは「休日は休む」ということが徹底されています。

そのため、毎週日曜日と祝日はスーパーをはじめほとんどのお店が休業していて、営業しているのは一部の飲食店だけです。

つまり12月25・26日はほとんど全てのお店が休業し、スーパーもあいていません

 

12月24日が平日の場合24日は開いているお店もありますが、ほとんどが午前中のみの営業になります。

そして、ドイツ人は24日の午後~26日は家族でのんびりと過ごします。

 

12月24日・25日は恋人同士でお洒落なレストランでディナーをして夜はイルミネーションデート(*‘∀‘)

 

なんていう習慣が流行っている日本とは大違いですね。

 

このことから、クリスマスに家でゆっくりする予定の年は、余裕をもって23日(23日が日曜日の場合は22日)までに26日までの食材を買いこまなければいけないので注意が必要です。

 

クリスマスツリーの飾るのは12月23日(or 24日)~1月6日頃が一般的

クリスマスツリーの下のプレゼント

 

地域や家庭によってもバラつきがあるとは思いますが、ドイツの一般家庭ではクリスマスの直前(12月23日)にクリスマスツリーを飾り、1月6日頃まで楽しみます。

日本は12月に入った頃からクリスマスツリーを出し、12月26日には片づけてしまう家庭がほとんどだと思うので、全く異なります。

 

「お正月」という概念がないドイツだからこそですね。

日本でもクリスマスツリーを1月6日まで飾ってもいいとは思いますが。

 

クリスマスツリーと門松・松飾りが並んでいるところは・・・なかなか想像できません。

 

ドイツ家庭のクリスマスツリーは生のモミの木

 

日本では生のモミの木なんてほとんど見ないですが(私は見たことがありません)、ドイツ家庭では一般的には生のモミの木を飾ります

クリスマスが近くなると、そこら中で生のモミの木が売られています。

 

安いものだと5,000円しないので、思ったよりも手が出しやすい!!(/・ω・)/

それなら我が家もドイツ式で生のモミの木を!と思ったのですが、夫の反対にあい私の野望は叶いませんでした。

 

そんな我が家の事情はおいておいて。。

 

生のモミの木は飾っているうちに葉や枝が落ちてきてあまり早く飾りすぎるとクリスマス当日まで鮮度がもたないということもあって、ツリーを飾るのはクリスマス直前という習慣になったのかもしれないですね。

 

ちなみに、もう数年ドイツに住んでいる友達に、モミの木の処理の仕方を聞いたところ・・・

毎年ツリーの回収日が決まっていて、回収日までに指定の場所にツリーを置いておけばいいとのこと。

 

つまり、道にみんなぽいぽいツリーを放置して行くってこと?

1月6日付近の道端に積みあがるツリー。。。。今から見るのが楽しみです(;・∀・)

 

ほぼ全ての地域でクリスマスマーケットが開催される

クリスマスマーケット

 

ドイツでは、11月下旬からクリスマスまで(または年始まで)大きい都市も小さい都市も、ほぼすべての地域でクリスマスマーケットが開催されます

私の住むデュッセルドルフでも、市内10か所ほどでクリスマスマーケットが開催されています。

 

街中がクリスマス一色になり、大人も子供もクリスマスを全力で楽しむのです。

11月下旬~クリスマス(または年始)の時期にドイツ旅行に来る人は、ぜひクリスマスマーケット巡りをしてみてください!

 

ドイツで特に有名なのは、世界三大クリスマスマーケットといわれる

 

これら3つのクリスマスマーケットです。

 

その他、ドイツだけでなくヨーロッパ各地でクリスマスマーケットは開催されており、毎年「ベストクリスマスマーケットTOP20」としてランキングも発表されています。

>>2019年のヨーロッパベストクリスマスマーケットランキングはこちら

アーヘンのクリスマスマーケット

 

ドイツのクリスマスプレゼント事情

サンタクロース

 

ドイツはクリスマスプレゼント事情も日本とは少し違っています。

ここからは、ドイツの子供たちがいつ、どんなプレゼントをもらえるのか?ご紹介していきます。

 

12月6日のニコラウスの日

 

ドイツでは、12月6日は「聖ニコラウスの日」といわれています。

ニコラウスは真っ白な長い髭、帽子、長い杖が特徴のおじさんです。

 

日本でいうサンタクロースに似てますが、サンタクロースではありません。

こちらの写真の右側のおじいさんです。

 

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photo by サンタクロース – Wikipedia

 

ちなみに、左側のおじいさんは「クネヒト・ループレヒト」といい、悪<い子にお仕置きをする役目を担っています。

そして、ドイツでは12月6日の聖ニコラウスの日に、良い子のところへこのニコラウスがやってきてプレゼントを置いていくと言われています。

 

そのため、ドイツの子供たちは12月5日の夜、枕元に靴下を吊るします

12月24日の夜に枕元に靴下を用意する日本の習慣とは大分違いますね~(;・∀・)

 

12月24日にクリスト・キントがやってくる(西ドイツ・南ドイツ)

 

「12月6日のニコラウスの日」に子供たちはプレゼントがもらえるという習慣を紹介しました。

 

それでは、ドイツ人の子供たちはいわゆる「クリスマス当日」にプレゼントはもらえないの?と思いますが・・・

実は、もらえるんです(*‘∀‘)

 

ドイツでは、日本でいういわゆる「サンタさん」は12月25日にはやってきません!!

その代わり、12月24日の夜に「クリスト・キント」といわれるクリスマスの天使(キリストの使者)が来て、子供たちにプレゼントを贈ります。

 

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photo by Christkind – Wikipedia

※「クリスト・キント」は西ドイツ・南ドイツで使われている名前で、北ドイツ・東ドイツでは「サンタクロース」の呼び方が主流ともいわれています。

 

この日は靴下ではなく、プレゼントはクリスマスツリーの下に置かれます

ドイツの家庭では12月24日に家族でミサや礼拝に出掛ける習慣があるのですが、その間にクリスト・キントがやってきてクリスマスツリーの下にプレゼントを置き、子供たちは帰宅後クリスマスツリーの下のプレゼントを見つけておおはしゃぎ、というのが昔からの習慣です。

 

つまり、ドイツの子供たちは2回もプレゼントがもらえるんです!羨ましい~

 

子供の靴を家の前に出しておくと翌朝にはチョコレートが!

 

ドイツでは、12月6日のニコラウスの日に靴下ではなく靴を置く家庭もあります。

現地のドイツ人に話を聞いたところ、12月6日前後に家の前に子供用の靴を出しておくと、普段交流のある近所の人がお菓子を入れておいてくれることもあるそうです!

 

日本人家庭の人で、特に靴など玄関に置いていなかったけど、12月6日の朝お菓子の箱が玄関に置かれていた、という話も聞きます。

小さいお子さんがいて普段近所の人と交流がある場合は、12月5日の夜に靴を玄関に出しておくとドイツの文化を楽しもうという気持ちがドイツの方に伝わって喜ばれるかもしれません♪

 

気に入らないプレゼントは返品可!

 

特に驚いたのが、ドイツではもらったクリスマスプレゼントが気に入らなかった場合はレシートをお店に持参すれば返品が可能なんです!(;・∀・)

 

欲しいものだけもらって、不要なものは返品する。

 

いかにも合理主義っぽいところですね~

ちなみにレシートはプレゼントと一緒に渡されるか、レシートを要求されたら渡すのが一般的のようです。

 

地域にもよるとは思いますが・・・私、レシート要求されたら1ヶ月は凹める自信があるよ。。

プレゼントの行方を知りたくない人は、レシートも一緒に渡すことをオススメします。

 

値段がわかっちゃいますけどね(/・ω・)/

 

ドイツのクリスマスまとめ

クリスマス

 

アドベント期間からはじまり、聖ニコラウスの日にプレゼントがもらえ、そして12月24日にもプレゼントがあり、更に12月25日・26日は祝日!と、ドイツ人にとってのクリスマスがいかに大切か少しわかったような気がします。

 

そこで気になったのが、クリスマスの本番って何日なの?(;・∀・)ということです。

 

12月25日が第一クリスマスと言われていることから、12月25日だと勝手に思っていたのですが・・・

現地のドイツ人の方に聞いたところ、

「一般的には、12月24日の夜がクリスマス本番で1番大事な日

とのこと。

 

ちなみに、12月6日のニコラウスの日にもらえるプレゼントは果物やお菓子などの小さいもので、12月24日の夜にもっと大きくて立派なプレゼントがもらえるんだそうです!

 

アドベントカレンダーからは毎日お菓子やおもちゃが出てくるし、プレゼントは2回もらえるし、クリスマス休暇もあるなんて・・・!

クリスマス大好きな私としてはドイツ人の子供になりたかった(*‘∀‘)

 

また、ドイツのニュースダイジェストでこんな記事も見かけました。

ドイツのクリスマスにまつわる24の事実

ドイツのクリスマス事情に興味がある方は見てみてください!

 

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4件のコメント

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前にヨーロッパを真似してクリスマスの飾りを片付けなかったら(家族にその旨を話してました)、そうしたらやっぱりやめてくれ、お正月とは合わないし、だらしがない家みたいだと散々でした((T_T)) 仕方なく片付けました。それから日本では「シュトーレン」とフォルスネームで呼ばれるケーキを「シュトレン」と周りに伝えています。なんか面倒くさい人ですね(笑)

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ここイタリアもまさにこんな感じです。家族や親戚が集まっておいしいものを食べながらゆっくり過ごす・・・昔の日本のお正月に似ていますよね。日本のサンタクロースやクリスマスプレゼントの習慣はアメリカから来ているようで、ヨーロッパのクリスマスはちょっと違いますよね。移住当初は、25日を過ぎてもクリスマスの装飾を片付けないのを見て、イタリア人はほんとルーズねえ・・・なんて思ってました^^;フォローありがとうございました。私も申請させていただきました。今後共どうぞ仲良くして下さいね^^良いクリスマスを!

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>mio ハートコミュニケーターさんコメントありがとうございます!やっぱり日本人ではお正月にクリスマスツリーは衝撃すぎて受け入れられない場合が多いですよね^_^;私も折角ドイツにいるからドイツ式で!と旦那に色々すりこもうとしてるのですが、却下されてばかりです

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>南イタリア プーリアの旅行会社: 内山奈美さんコメント&フォローありがとうございます!ドイツだけでなくイタリアのクリスマスもこんな感じなんですね(^^)ドイツに来てまだ数ヶ月ですが、日本と違うところが多すぎてドイツ人の行動について疑問が絶えません(^_^;)こちらこそこれからも宜しくお願いします♫

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