初掲載日:2019年10月1日
突然ですが、みなさま、フェダーヴァイザー(Federweißer )って知ってますか?
フェダーヴァイザーは、秋限定で市場に出回る発酵途中の白ワインをいいます。
大体飲めるのは毎年9月・10月の2か月ほど。
幻のワインと言ってもおかしくないですね(*‘∀‘)
実はこのワイン、毎日家に常備して飲みたくなるほど美味しいんです・・・!
そこで、このページではフェダーヴァイザー(Federweißer )がどんなお酒か、どこで買えるのか、保存方法や一緒に食べる伝統的な食べ物について紹介していきます。
もくじ
秋限定のワイン「フェダーヴァイザー(Federweißer )」
Federweißerは、”発酵途中の白ワイン”のことをいいます。
通常、ワインは酵母が除かれているのですがフェダーヴァイザーは発酵途中のワインのため酵母が残っており、そのことから「フェーダーヴァイザー(白い羽)」と名付けられました。
販売初期はまだ4%ほどのアルコール度数で、発売後期になると10%を超えワインとして完成されていくため、その過程の味を楽しむことができます。
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飲める期間はその年により異なりますが、一般的には9月・10月の2か月限定で市場には出回っています。
少し早いものでは、8月下旬くらいからイタリア産のものを見かけます。
フェダーヴァイザーは発酵途中のワインのため、販売時は通常のワインと比べるとアルコール度数は4%前後と低く、微炭酸でジュースのように甘いのにでもしつこくなく、スッキリとした味わいでなんとも言えない美味しさです。
先日、フェダーヴァイザーに関するツイートをしたところ、こんな声も上がりました。
フェダーヴァイザーを求めて渡独、いいですね!!ヨーロッパは夏と冬が注目されがちですが、ワインを求めて渡独、ぜひしてほしいです(*‘∀‘)
ドイツのFederweißerというワイン、本当においしいんですよね〜
「本当にお酒なの!?」とびっくりするくらい甘くて、フルーティーで…
ゴクゴク飲めちゃう危険なワインです
ふぅ、飲みたい…!!
次の渡独は秋かな… https://t.co/L83uyAJu8J— 松本マユ/旅ライター (@matsumotomayu91) September 30, 2019
スーパーで2~3€ほどで手に入るので、この時期にドイツに来る場合はぜひ飲んでみてください。
きっとこの味を求めてまた秋に渡独したくなるはずです!
他の地域での呼び名
フェダーヴァイザーはドイツだけでしか飲めないお酒というわけではありません。
ヨーロッパ諸国では、それぞれ違った呼び方をされています。
ドイツ南西部、スイス、イタリア北部の南チロル(ボルツァーノ自治県)ではSuser(ズーザー)やSauser(ザウザー、ところによりスーザやズーサー)やJunger Wein(ユンガーヴァイン)。同じくフランス語圏スイスではムー(Moût)ともよばれる。プファルツではNeuer Wein(ノイアーヴァインと発音)やその発泡性からBitzler(ビッツラー)ともよばれる。オーストリアではSturm(シュトゥルム)、バイエルン州北部フランケン地方ではBremser(ブレムザー)、チェコではburčák(ブルチャーク)とよばれる。南チロルではそのほかにも、Krätzer(クレッツァー)やNeuer Süßer(ノイアーズューサー)や単にNeuer (Nuierと発音)とも。イタリア語ではVino Nuovo。
こちらがチェコのburčák(ブルチャーク)。
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こちらはオーストリアのSturm(シュトゥルム)です。
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その他、ヨーロッパ各地で発酵途中のワインが飲めるので、9月・10月にヨーロッパ旅行を考えている場合はぜひ飲んでみてくださいね!
白が有名!でも赤ワイン「フェダーローター(Federroter)」もある
フェダーヴァイザー(Federweißer )は発酵途中の白ワインのことをいいますが、実は赤ワイン(Federroter)もあります。
※こちらの画像はフェダーヴァイザー(白ワイン)です
フェダーローターはこちらですね↓
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昨年はスーパーで売っていたのですが、今年は見かけていません・・・
他のスーパーを回ればあるのかな?(;・∀・)
白とは少し異なる甘さで赤も美味しかったので、今年もぜひ飲んでみたいところです。
フェダーヴァイザーを購入する
ドイツでは、フェダーヴァイザーは基本的にはREWEなどのスーパーで購入できます。
また、私の住むデュッセルドルフではフィッシュマルクトでも出店されていました。
フェダーヴァイザーはスーパーで購入可能
フェダーヴァイザーはREWEなどのスーパーで購入することができます。
私が普段利用しているREWEでは、ソーセージやハムコーナーの冷蔵ボックスに置かれていました。
最初はお酒のコーナーを探してもなかなか見つからず、スーパーをうろうろした苦い思い出が・・・(;・∀・)
また、フェダーヴァイザーは発酵途中のワインのため、蓋に穴が開いていたり、蓋が完全に閉まっていない状態で売られています。
こんな感じですね↓
真ん中に小さ~く穴が開いています。
こんな感じで、蓋が緩くなっている場合もあります↓
横に倒すと中身がこぼれてきてしまうので、持ち運び・保管の際は絶対に横に倒さないように注意してください
デュッセルドルフでは、フィッシュマルクトにも出店しています
デュッセルドルフでは、毎年3月~11月の日曜日に「フィッシュマルクト」が開催されます。
フィッシュマルクトは、100店舗近くのお店が出店され、魚介類をメインに様々な料理、アルコールを楽しむことができるイベントです。
2018年の秋(11月4日)にフィッシュマルクトへ行った際、フェダーヴァイザーも出店されていました。
そのとき飲んだフェダーヴァイザーがこちら。
パエリアといただくフェダーヴァイザー、美味しすぎました(*‘∀‘)
フェダーヴァイザーが出る期間は一般的には9月・10月の2か月間といわれていますが、その年により異なります。
11月頭まで出ている年もありますので、この時期にデュッセルドルフに滞在する方はぜひフィッシュマルクトにも足を運んでみてください!
デュッセルドルフのおすすめ年間イベントまとめは以下の記事で紹介しています。
フェダーヴァイザーの保存時の注意点
フェダーヴァイザーを自宅で保存する際は以下の2点に注意するようにしてください。
- 横に倒さず、立てて保存する
- 冷蔵庫で保存する
フェダーヴァイザーは発酵途中のワインのため、暖かい場所で保存すると発行スピードが速くなってしまいます。
そのため、”発酵途中過程”を長く楽しめるように必ず冷蔵庫で保存するようにしましょう。
とは言っても、本当に美味しいのでお酒好きな人は1日で1本空いてしまうと思いますが(/・ω・)/
フェダーヴァイザーと一緒に食べるもの
とっても甘くてジュースのようにぐいぐい飲めてしまうフェダーヴァイザーですが、伝統的なフェダーヴァイザーのお供は「ツヴィーベルクーヘン(Zwiebelkuchen)」という玉ねぎのケーキです。
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ケーキというような甘さはなく、塩気の効いたキッシュに近いですね。
スーパーでもフェダーヴァイザーの売り場近くに売られていることが多いので、ぜひフェダーヴァイザー×ツヴィーセルクーヘンという伝統的な組み合わせでドイツの秋を感じてみてください。
実は!フェダーヴァイザーは日本にもあるんです
フェダーヴァイザーではなくフェダーローターが飲めるのが京都にある「天橋立ワイナリー」です。
醸造長自らが仕込んでいるということで、数量限定の幻の赤ワイン。
ぜひ訪れてみてください!
天橋立ワイナリー
天橋立ワイナリー
〒629-2234 京都府宮津市国分123
電話:0772-27-2222
営業時間:10:00 – 17:00
定休日:水曜日
公式サイト:天橋立ワイナリー「ワインづくりはぶどうから」
また、山梨県にある「白百合醸造(ロリアンワイン)」では、毎年発酵途中のワインの試飲ができるロリアンワイン祭りが開催されています。
2019年は9月7日・8日にワイン祭りが行われました。
今年はもうワイン祭りは終わってしまいましたが、また来年開催されると思うので気になる方は頭の片隅にでもいれておいてください(*‘∀‘)
2店舗ほどワイナリーを紹介させていただきましたが、日本でフェダーヴァイザーが飲めるところ・・・
本当に全然ない!!!!
んですね(;・∀・)
この時期にドイツに来るころがあれば、ぜひ飲んでみてください♪