初掲載日:2019年1月9日
海外赴任が決まった!
ドイツに移住しよう!
と海外で暮らすことを考えた際、まず直面するのが「どうやって家を探そう?」だと思います。
もちろん、駐在の場合、会社が用意している家に住む、前任の人の家に住む、など不動産を探す必要がない場合もあります。
しかし、自ら移住を決めた場合や、私たちのように駐在でも上記のような待遇がない場合は自分で不動産を探さなければいけません。
※厳密には、私たちは会社の提携している現地のリロケーションサービスがあったのですが希望の物件がなかったので、自分達で不動産を探しました。
そこで、今回はデュッセルドルフに住む場合の住居の探し方を紹介していきます!
この記事はこんな人にオススメです。
- 自分で不動産を探す必要がある
- 会社が提携してるリロケーションでは希望の物件が見つからない
- とりあえずどの地域がオススメか知りたい
3番目に当てはまる人は「オススメの地域」を見てください。
もくじ
デュッセルドルフで住居を探す方法
まずは不動産の探し方にはどんな方法があるのか?について紹介していきます。
渡独したばかりでドイツ語もできない状態で現地の会社に乗り込む勇気はなかったため、私たちはそれ以外の方法で探しました。
現地のリロケーション
リロケーションとは、複数の不動産屋から情報を集め、当方の条件に合う物件を紹介してくれるサービスのことです。紹介だけでなく、コンタクト・内覧同行・契約サポート・入居後のアフターフォローまで対応してくれるところが特徴です。
現地リロケーションサービスの特徴
自分の会社経由で不動産を探す場合、大体が現地のリロケーションサービスを利用することになると思います。
私たちは赴任前に希望の条件等を伝え、デュッセルドルフに到着後リロケーションの人がピックアップした物件を一緒に見て回りました。
希望の条件については、以下のポイントを伝えるのがオススメです。
- 予算
- エリア
- 駐車場の有無
- エレベーターの有無
- 階数
- 家具ありorなし
なお、ドイツでの住居選びのポイントおよび契約時の注意点については以下の記事で詳しくまとめています。
私たちがお世話になった現地リロケーションサービスの特徴をまとめてみます。
【現地リロケーションサービスの特徴】
- 移動はリロケーション担当者の車
- 言語は英語
- 1日に10~15件の物件をまわる
現地リロケーションサービスのメリット・デメリット
現地リロケーションサービスのメリット・デメリットは以下の点になります。
ちなみに、駐在の場合で会社が提携しているリロケーション会社を想定した場合のメリット・デメリットです。
メリット
- 会社が間に入ってくれるので楽
- 一度にたくさんの物件を見ることができる
- トラブル時は会社が対応してくれる
デメリット
- 語学の面で希望がきちんと伝わらない可能性がある
- 日本人的感覚は汲み取ってもらえない
- 1日にたくさん回るため1件の見学時間が10分程度
日本人的感覚うんぬんについては、もう価値観や文化の違いなどで仕方のないことなのですが、例えば1階がお店になっていてその上にある物件や、道を挟んだ向かいにバーがあり夜遅くまで煩い物件、などは他の条件がマッチしていたとしても、日本人の場合は敬遠しますよね。
ここは外国!と思って受け入れられる人や、あまり細かいことは気にしない人は現地のリロケーションサービスを利用しても問題ないと思います。
日系のリロケーション
デュッセルドルフにはいくつかの日系リロケーション(日系不動産のことです)があります。
そのため、住居は生活に深く関わるし日本人相手の方が安心、という場合は日系リロケーションの利用がおすすめです。
日系のリロケーションの特徴
私たちは、会社が提携している現地のリロケーションサービスを利用して物件を20件ほど見てあまり心惹かれるものがなかったので、自力で物件を探すことにしました。
ここは会社にもよるので、会社が提携しているリロケーションを介さないで不動産契約をしても大丈夫か会社に確認するようにしてください。
私たちは自力で探した場合も手数料分は会社が負担してくれると言われたので自力で探すことにしました。手数料分負担しないよって言われてたら自力で探したかは・・・謎です。
日系のリロケーションを利用する場合、まずはそのリロケーションを探す必要があります。これについては次の「日系のリロケーション一覧」で何社か紹介しているので参考にしてみてください。
日系のリロケーションを利用する場合も、現地のリロケーションを利用する場合と同様に以下のポイントをメインに希望条件を伝えるようにしましょう。
- 予算
- エリア
- 駐車場の有無
- エレベーターの有無
- 階数
- 家具ありorなし
私たちはこの他にバスタブの有無や洗濯機の位置などを条件に加えています。
どんなポイントに触れて条件を伝えればいいか分からない方は、ドイツでの住居選びのポイントおよび契約時の注意点を別記事でまとめていますので、参考にしてみてください。
日系リロケーションサービスのメリット・デメリット
日系リロケーションサービスのメリット・デメリットは以下の点になります。
メリット
- 意思疎通に困らない
- 日本人的感覚を汲み取ってくれる
- 日本語でのアフターサービスを受けられる
デメリット
- 全て自分でやる必要があり、時間がかかる
- トラブル時は会社の関与なし
- 大体予算を上回る
デメリットの最後にしれっと入っている「予算を上回る」ですが、これ、ぼられている訳ではありません!
意思疎通に困らないためにあれもこれもと希望を伝えたくなり、更に希望通りの物件を紹介されるので必然的に値段が上がってしまうという方程式です。
現地のサイト「イモスカウト」
リロケーションを介さない場合、「IMMO SCOUT24」を利用して物件を探すことも可能です。アプリ版もあります。
イモスカウトの特徴
イモスカウト公式サイト:Immobilien in Düsseldorf – ImmobilienScout24
イモスカウトは新しい入居者を探している人(大家さん、または現在の住人)が住宅情報を登録し、入居希望者を募集するサイトです。
これは現地のサイトなので基本的にはドイツ語です。(大家さんが英語が話せる場合は英語)
イモスカウトを利用した物件探しには以下の特徴があります。
【イモスカウトの特徴】
- 現在住んでいる人又は大家さんと直接コンタクトをとる
- サイト自体はドイツ語だが、コンタクトは英語可能な場合が多い
- 内覧は自分で直接出向く
イモスカウトのメリット・デメリット
イモスカウトのメリット・デメリットは以下の点になります。
メリット
- 実際に住んでいる人の感想を聞ける
- 良い物件が低価格で売られている場合が多い
- 値段、家具の有無について直接交渉が可能
デメリット
- 退去時が大変(同じように自分で売却先を探す必要がある)
- インターネットなども全て自分で契約が必要
- 語学が苦手だと意思疎通が厳しい
- 人気物件の場合申し込んでも断られる場合がある
私たちは一度だけこのサイトを利用して、物件を見に行きました。
当時の住人と直接コンタクトをとり、内覧をさせていただきました。
30分~1時間ほどかけて家中すべてを案内&説明してもらい、実際に住むうえでのメリット・デメリットも実体験から聞くことができ、とてもよかったです。
また、家具についても「これはついてる」「これはついてないけど〇〇€で譲れる」など、相手が提示したリストから自分がほしい家具だけを選べるのも嬉しかったです。
話がはずめば、ダイニング用の椅子はおまけでつけるよ、などサービスを受けられる可能性もあります。
ただ、イモスカウトで住居を探した場合、退去時は自分達も同様に後の入居者を探す必要があります。
大家さんがいて丸投げ出来る場合はいいですが、家具の整理とかかなり手間がかかりますよね。
そのため、私たちは退去時の手間を考えてこの物件は辞退しました。
人気物件だったようで、「今10件くらい申し込みがあって、君たちは上位3位に入ってるけど確実に契約できるかは今は分からない」と言われたの辞退した理由の一つです。
日系のリロケーション一覧
デュッセルドルフには日系リロケーションが数店舗あります。
すべてを紹介するのは厳しいので、私が利用したリロケーションを紹介したいと思います。
D P – I N F O R M A T I O N S D I E N S T
基本情報
公式サイト:D P – I N F O R M A T I O N S D I E N S T
メール:nagakubo@dp-info.com
電話:023 280727 (日本人スタッフが日本語で対応)
私たちはこちらで契約しました。ご家族で会社を経営されており、アフターサービスも充実しています。
メールでコンタクトをとり、内覧の日程を決めて当日車で迎えにきていただきました。
また、当日は会社側で用意した物件リストをもらうことができます。
同じ物件を2~3回内覧させていただいたりと、大変お世話になりました。
ホームカンパニー
基本情報
公式サイト:HomeCompany不動産
住所:Oststr. 151, 40210 Düsseldorf
メール:homecompany@hashimoto.de
電話:02111773716
私たちは一度事務所まで話を聞きに伺いました。メールで簡単な希望条件は伝えておき、当日事務所で更に詳しい条件を加えながら物件を探してもらえます。
気に入った物件があればその場で担当の方が大家さんにコンタクトをとり、内覧の日程を決める流れになります。
スターツ
基本情報
公式サイト:ドイツ不動産 | デュッセルドルフ賃貸 | デュッセルドルフ部屋探し
住所:Bergerstr.14 40213 Düsseldorf
メール:duesseldorf@starts-germany.de
電話:02112391670
こちらも一度事務所まで伺い、更に2件内覧もさせていただきました。
メールで簡単な希望条件を伝えておくと、事務所に伺ったときにスムーズに物件を紹介してもらえます。
その中で気に入った物件があれば後日内覧という流れです。私が伺ったときは当日内覧OKだったので、そのまま内覧させていただきました。
伊藤不動産
基本情報
公式サイト:Ito Immobilien Düsseldorf – Home
住所:Charlottenstr. 87 40210 Düsseldorf
電話:0211-36 77 91 84
こちらは利用していないので詳細は分かりませんが、参考のため載せておきます。
オススメの地域
個人的におすすめの地域は
- オーバーカッセル
- ニーダーカッセル
- ペンペルフォルト
- メアブッシュ
- ゴルツハイム
の5つになります。
なお、メアブッシュはデュッセルドルフ市内ではなく隣町なのですが、メアブッシュから通っているという人も結構います。
この後は特におすすめの「オーバーカッセル」「ニーダーカッセル」「ペンペルフォルト」について簡単に紹介します。
その1:オーバーカッセル
一番無難で日本人からの人気も高いのが、ライン川の西側に位置するオーバーカッセルです。日本人だけでなく地元の人にも人気が高いエリアなので、このエリアに絞って探す場合は、家賃が他の地域の1.5倍~2倍になると考えてください。
特にベルゼンプラッツ駅は数種類の電車が乗り入れていて、交通事情はとても便利です。駅周辺には飲食店、スーパー、薬局がまとまっていて、買い物にも便利な地区になっています。
ただ、大通りから少し入ったところの住宅街は比較的古い建物が多く、建物自体に駐車場がついていない物件が多いので路駐大国のようになっています。車を持つ予定がある場合は、契約時に注意が必要です。
その2:ニーダーカッセル
ニーダーカッセルはオーバーカッセルの隣の地区で、日本人学校や日本人幼稚園、日系スーパー「WAYO」があるため、特に日本人家族が多いエリアともいえます。価格帯はオーバーカッセルと同じくらいです。
その中でも、日本人学校が近いことから特に家族連れが多い印象です。日系スーパーWAYO以外にほとんどお店がない閑静な住宅街のため、買い物をする場合はベルゼンプラッツ周辺まで出る必要があります。
(WAYOからベルゼンプラッツまでは徒歩10分以内です。)
治安もいいため人気エリアですが、オーバーカッセル、ニーダーカッセルは外を出歩いたら必ず日本人に遭遇します。それが嫌な場合はこの2つの地区は避けることをオススメでします。
その3:ペンペルフォルト
デュッセルドルフの中心部より少し北上したところに位置するのがペンペルフォルトです。
中心街に近く、商店街もあるため買い物には不自由しません。買い物や交通の利便性を考えるとかなり便利な地区であるといえます。
ただし、賑わっているということは場合によっては騒音と感じることもあるので、絶対に静かなところがいい!という場合には避けた方がいいかもしれません。
今回は個人的に特におすすめの3地区を紹介しましたが、その他にも、中心街と空港の間にあるゴルツハイムやデュッセルドルフの隣町であるメアブッシュも住みやすいと言われています。
この辺りはオーバーカッセル・ニーダーカッセル地区と比べると物件の価格帯はそこまで高くはない(と思う)ので、気になる方はリロケーションの方に聞いてみてください。
まとめ:デュッセルドルフでの住居の探し方
デュッセルドルフで住居を探す方法はいくつかありますが、何を強く希望するかにより最適な探し方は異なります。
- 駐在員の場合:一般的には会社が提携している現地リロケーションを利用することになると思います
- 日本語で対応してほしい場合:日系リロケーションがおすすめです
- 現地の人とも交流しつつ格安で探したい場合:イモスカウトで探すのがおすすめです
なるべく早く決めたい場合、手段は拘らないという場合は複数の方法で並行して探してみてください。
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