初掲載日:2019年3月18日
先日、デュセルドルフ中央駅で人生2度目のスリにあい、お財布を盗まれました。
デュッセルドルフからルクセンブルクへ行くため、乗換駅であるコブレンツ行きのECに乗り込んだその瞬間です。
自分の危機管理も甘かったと思いますが、スリは200%盗む方が悪いですよね!!
と、スリへの恨みがなかなか消えないのでこれを機に
- どんな状況でスリにあったのか(犯行手口)
- スリ被害に遭った直後にやるべきこと
- 自分なりの反省点&今後のスリ対策
をまとめてみました。
こんな手口もあるんだ!と少しでも参考になれば嬉しいです。
もくじ
スリ被害当時の荷物の状況
まず、スリ被害にあった当時、どんな荷物を持っていてお財布をどこにいれていたのか、お伝えしたいと思います。
友人と3泊4日の旅行へいくところだったので、小型スーツケース(機内持ち込みサイズ)1つ+リュックサックを持っていました。
ちなみに、友人は私のスーツケースより少し大きめのスーツケースに、斜め掛けのボストンバック風の少し大きめの鞄です。
そして、お財布はこちらのリュックサックに入れていました。
ジッパーが少し開けづらいもので、片手で1つのジッパーの端を抑えてもう片方の手でジッパーを開けないといけないタイプのものです。【←気が緩んだポイント①】
そして早朝出発だったので、デュッセルドルフ中央駅構内のパン屋さんで、車内で食べる用の朝食を買い、お財布はリュックの1番下にしまいました。
リュックの中にはお財布の他、化粧ポーチ、デジカメ、のど飴、手持ち鏡、ハンドタオル、ニット帽などが入っていて、お財布を1番下にしまった後、その上にハンドタオルやニット帽をいれていました。【←気が緩んだポイント②】
スリに遭ったときの状況
電車の発車時間の15分前くらいからホームで電車を待っていました。
友達と話している途中、一度だけ見知らぬ人に「君たちは何語を喋ってるの?」と声を掛けられました。
その時は「日本語です」と答えると、「そうなんだ。音がとてもキレイだったから聞いてみた。」と言われ、その場で会話は終了しました。
今思うと、この人も仲間だったのかな・・・と思えてきます。
(日本人=危機管理が甘いという確認のため)
8月にイタリアで一度スリに遭って以来、リュックで自分の背後に荷物があるときは時々ジッパー等を手で触って開いていないことを確認する癖があるので、このときはまだリュックの口は閉まっていることを確認できていました。
そして、乗る予定の電車が到着し、電車に乗り込もうとしたのですが、私たちがいたホームの前の車両は乗るべき車両番号ではなかったため、少し急ぎ目に乗るべき車両を目指してホームを移動しました。
(ICとかはA~Cまで2等車、D・Eが1等車など掲示板に表示されるのですが、ECは特に何も表示がなかったんですよね~)
ホームを移動中、目の前にいたおじさんが私たちに気付き、道を空けて譲ってくれました。【←気が緩んだポイント③】
そのとき、自分たちの乗るべき車両までそのまま移動すればよかったのですが、なぜか
発車しちゃったら困るから、ここで電車に乗ってしまおう
と考えてしまったのです。ほんとに謎。
そして私は電車に乗ろうとしました。
その電車は階段を3~4段登って電車に乗り込むタイプのものです。
いつも電車に乗る時は、出入口付近に人が群がり背後が危ないのでリュックは前で抱っこするのですが、その時はスーツケースを持ち上げる必要があったのと、私の後ろに友達がいることが分かっていたためリュックは背負ったままになっていました。【←気が緩んだポイント④】
すると、先ほど道を譲ってくれたおじさんが私の前にいて、先に電車に乗り込み、上から私のスーツケースを引き上げてくれたんです!
ドイツでは、日常的に電車やバスに乗る際、男性が女性のスーツケースやバギーを持ち上げるシーンをよく見ていたので、
やっぱりドイツ人は優しいな。
と思い、「Danke」とお礼を言いスーツケースを受け取りました。【←気が緩んだポイント⑤】
友人は私よりも大きいスーツケースだったので、引き揚げてあげようと私は友人へ手を伸ばしました。
しかし、友人に「大丈夫だよ」と言われたので、その場で少し後ろへ下がり、友人が乗り込んでくるのを見守っていました。
そして友人が乗り込んだため車内を移動しようとしたそのときです!!
友人が、私のリュックが全開なことに気付きました(/・ω・)/
慌ててリュックの中を確認しましたが、時既に遅し。
私のお財布も、私のスーツケースを持ちあげてくれたおじさんも忽然と姿を消していました。
そう、上記赤字の4行の間に私に全く気付かれることなく、彼はお財布だけを持って行ったんです。。
いうなれば、友人が電車の階段を3~4歩登るほんの数秒です。
夫の会社の人で、前に「日本国総領事館」に勤めていたことのある人にこの話をしたところ、
「イタリアやスペインは刃物で脅されて奪われることも多い。ドイツは刃物などで傷つけることは他の国より少なく、その代わり魔法使いのように目当てのものだけを奪っていく。」
と言っていました。
いや~ほんと魔法ですよね。
「スリは大体被害に遭う20~30分前くらいから目を付けられ、お財布を出す瞬間を見られている。また、ドイツでの犯行は数人がグルで行うことが多い。今回の件も、きっと複数人の犯行だと思う。」
とも言われました。
刃物などで脅されたり、危害を加えられていないだけよかったかもしれませんが、やっぱりこちらは何も悪いことをしていないのにお財布を奪われるなんて胸糞悪いですよね(/・ω・)/
しかもこれから旅に出ようという矢先に!!
スリ滅亡してくれと切に願う日々です。。。
スリに遭ったらまずやるべき3つのこと
今回は長距離電車に乗った矢先にスリ被害に遭ったケースなので一概には言えないですが、スリ被害に遭ったらやるべきことをお伝えしておきます。
車掌さんに状況を説明する
私はまず車掌さんを捕まえ、お財布を探している旨、多分スリにあった旨、その時の状況を伝えました。
車掌さんは私の話を聞き、まずはデュッセルドルフ中央駅の人に連絡してくれました。
そして、「鞄が空いていたならきっと盗まれてる。出てくる可能性は低いから次の駅で警察に行ってください。」と言われました。
乗っていたECはコブレンツまで止まらない電車だったので、必然的にコブレンツで警察に行くことに。
また、その時車掌さんはとても親身に話を聞いてくれて、「コブレンツで私も一緒に降りて警察へ一緒に行ってあげる」とも言ってくれました。
優しさが身に染みる。。。
(結局その車掌さんは別の電車に乗らないといけなくなったようで、警察へは自分たちだけで行きましたが)
カード会社に連絡して全てのカードを利用停止にする
私の場合、夫にすぐ連絡し、ドイツ関係のカードについては全て夫から連絡をしてもらいました。
お財布には日本で発行したクレジットカードが1枚入っていたので、それについてもクレジットカード会社に連絡して利用停止にしてもらう必要があります。
私はエポスカードだったのですが、電車が森?の中やトンネルを走っていてなかなか電波が繋がらなかったので、こちらは後回しになってしまいましたが・・・
ちなみに、エポスカードは海外での紛失の場合、滞在国によって連絡先が異なります。
以下のページに連絡先一覧が載っていますので各自確認するようにしてください。
海外での紛失・盗難のご連絡のお問い合わせ|クレジットカードはエポスカード
また、連絡先一覧の下にはコレクトコールの連絡先も載っているため、繋がりにくい場合はそちらに連絡してもいいと思います。
「お問い合わせ|クレジットカードはエポスカード」の「紛失・盗難のご連絡」には、以下のように記載されています。
お届け日を含め、61日前にさかのぼり、それ以降の不正使用による損害を全額補償いたします。
海外で使える電話番号がない場合や電波がなくすぐ連絡が出来ない場合も、エポスカードの場合は安心ですね(*‘∀‘)
また、エポスカードは年会費無料にも関わらず、海外旅行保険が自動付帯のため、持っているだけで海外旅行保険が適用されます。
エポスカードの海外旅行保険には、携行品損害に対して最高20万円の補償額が設定されているため、スリにあった場合のことを考えて1枚お財布に忍ばせておくのもオススメです。
エポスカードの海外旅行保険の詳しい内容については以下の記事でまとめているので参考にしてみてください。
最寄りの警察へ行き、被害届を提出する
今回の場合は次の停車駅がコブレンツだったので、私たちはコブレンツで警察に行きました。
コブレンツは駅構内に警察があります。
ヴェネチアでスリに遭ってフィレンツェで警察に行った時も駅構内に警察があったので、比較的大きな駅なら駅構内に警察があることが多いと思います。
スリに遭った場合、物が戻ってくる可能性は極めて低いですが、海外旅行保険などの申請で警察の届出書が必要になってくると思うので、必ず警察に行くようにしましょう!
ちなみに、コブレンツで警察に行くともともとネットで予約していたルクセンブルク行きの電車に乗れなくなってしまうので車掌さんに確認したところ、
コブレンツからルクセンブルク行きの電車はREだから電車を変更しても追加料金なしで次の電車に乗れるよ、と教えてもらいました。
変更手数料がかかる場合でも、スリに遭って警察に行く必要がある場合などは事情を考慮してくれることもあると思うので、乗換駅で警察へ行くことになって電車の時間が気になるときは係の人に聞いてみてください!
スリ被害に遭って学んだこと
今回、人生で2度目のスリにあい、猛烈に反省したのでその反省点をまとめてみたいと思います。
まず、スリを防げなかった理由です。
ここまでで気が緩んだポイントをいくつか青字で記載してきたので、ここでまとめてみます。
気が緩んだポイント
- 自分のリュックのジッパーは開けづらいと思っていた
- リュックの1番下にお財布をしまっていたので盗りづらいと思っていた
- 道を譲ってくれた人に「親切な人」という印象を抱いた
- 「友人と一緒」ということで一人のときより安心していた
- スーツケースを持ってくれたことで「親切な人」と信じ切っていた
また、上記の他にもスキが生まれてしまった理由がいくつかあると思われます。
スキが生まれた理由
- 自分の住んでいる街ということで海外という意識が薄れていた
- 渡独後半年以上が経ち、慣れてきたことで気が緩んでいた
- 朝から体調が悪く鎮痛剤を服用していた
- 友人をリードしなきゃと電車の確認など一人でやっていた
そして、被害を最小限にとどめる努力をしていなかったことも反省点の一つです。
被害を最小限に留められなかった理由
- お財布を持ち歩いていた
- お財布に現金・カードをすべてまとめていた
- 背後に荷物がきてしまうリュックを利用していた
こう書き出してみると・・・
反省点だらけですね(;・∀・)
最早、それは盗られるよ~という声が聞こえてきそうな勢い。。
いや、でもね、盗む方が200%悪いですよね!!(必死)
今後のスリ対策
ということで、甘々だった危機管理をどうにかしようと、スリ対策について調べまくった結果、今後は以下のスリ対策を実施したいと思っています。
貴重品は常に身体に触れる位置に置く
まず、貴重品は常に身体に触れる位置に置くようにします!
今回一緒に旅をした友人が使っているのを見て、購入を決意したのがこのセキュリティポーチです。
【サイズ】13.5cm×24cm
- スキミング防止
- 完全防水加工
- 高品質ファスナー
- インナーポケットや仕切りがあり、収納力が高い
- 大きめのスマホも収納可
- 内側にマジックテープ式のシークレットポケットがある
- 薄型で服の中に隠しても不自然さがない
- 蒸れにくいメッシュ素材のため夏利用も可
これだけ機能が揃ってたら買わないという選択肢はないですね!(私には)
ちなみに、これ、Amazonのベストセラーにもなっています!
友人が使っているのを見ていると、お金を出すのが若干めんどくさそうでしたが、どちらが嫌かと言えば
盗まれる>>>>[越えられない壁]>>>>めんどくさい
くらいで盗まれる方が嫌ですよね(/・ω・)/
また、カップルや夫婦での旅行の場合、狙われるのは圧倒的に力のない女性です!!
我が家の場合、基本的には旦那が支払い担当で、私はあまりお金を出し入れしないのでこのポーチは私のような状況の人にはもってこいだと思います♪
鞄に入れる貴重品はすべてチェーンで繋ぐ
セキュリティポーチに入らない物や、どうしてもショルダーバックやリュックなど鞄に入れる必要がある貴重品は、すべてチェーンで鞄自体と繋いでしまおうと思います。
チェーンは100均で購入できるので、予備も含めて数本まとめ買いがいいですね。
デジカメケース、iPhone、鍵などなど。
ただ、夫に相談したところ「チェーンで繋げてることで安心してしまう可能性もある」との指摘を受けたので、チェーンがない方が緊張感を持てるという場合は繋げる必要はないかもしれません(;・∀・)
私は安心してもしてなくても狙われる人種だと思うのでもう全部繋げたいですが。。
ダミー用のお財布を用意する
こちらはスリというより脅しにあった場合の対策です。
通常のお財布よりコンパクトで、カードが1~2枚入る程度のもの。
と思って探していたら、見つけたのがこちら。
【サイズ】横119×縦96mm
【仕様】1ポケット/55×91mm以内のカード収納可能
色も10色ほどあって男性が持っていても不自然ではありません。
ケースに期限切れのダミーカード2~3枚+10€紙幣+数€コインを入れておいて、万が一脅された場合はこのケースを差し出せるようにしたいと思います。
いくらセキュリティポーチでスリ対策してても、脅されたら何かしら差し出さないと命が危ないですからね・・・
さすがに「お財布持ってません」「お財布持ってるけど紙幣は持ってません」は通用しないと思うので、ダミーカード数枚+紙幣1~2枚は入れておくのが安全な気がします。
また、大型の100均でも簡単なお財布が売られていると思うので、近くに100均がある場合は100均での購入もおすすめです。
これらのスリ対策を実施した結果(スリとの遭遇、使い勝手など)については、後日詳しく記事にしたいと思います!
旅行自体の対策
今回のことで、自分がスリに狙われやすい体質ということが明確になりました。
(1回目は、たまたま・運が悪かったなどと思ってしまっていたため。)
きっと、私のような体質の場合、今後もスリに狙われる運命なんだと思います。
海外にいる限り、スリは私を狙ってくる。
そう考えて、「旅行」のスタイル自体も考える必要があるな、と思いました。
そこで、今後は以下のことを徹底しようと思います。
- 日々の買い物以外、1人での外出は極力避ける
- 一人旅は絶対しない(誰かと現地集合とかもなるべく避ける)
- 調べものや携帯をいじる際は同行者に荷物を気に掛けてもらうようにお願いする
近所に散歩、くらいなら大丈夫だと思いますが、そういう場合でもなるべくお財布は持ち歩かず、小さめの小銭入れに少額だけにしようと思います。
「スキがある」「カモになる」ということは、スリだけでなくその他の犯罪のターゲットにもなりやすいと私は思っています。
そこで、一人旅は絶対にしないと心に誓いました(/・ω・)/
誰かと現地集合も、集合するまで一人なので極力避けるようにします。
そして、今回は初めて夫以外の人との海外旅行ということで、自分がリードしなきゃという気持ちを強く持っていました。(日本に住んでいる相手より自分の方が海外に慣れていると思ったため)
そのため、ホームでも携帯で電車の時間、種類を確認したり、ホーム番号、乗り場を確認したりと注意が散漫になっていました。
今後はここも気を付けたいところです。
私はカモなんだから、人をリードできる器じゃない(;・∀・)ということですね。
今回のように乗車時などは自分が気をつけるしかないですが、駅のホームや道端でガイドブックや携帯を見るときは、同行者に「ちょっと荷物気に掛けておいてくれる?」とお願いするだけでも状況は変わってくると思います。
スリや犯罪の被害に遭うと、その被害の大小に関わらずその国自体を嫌いになってしまいますよね。
少なくとも私は、ヴェネチアでスリに遭って以来、ヴェネチアは二度と行かないと心に誓ってます(;・∀・)
できればイタリアももう行きたくないんですけどね・・・
ただ、今回はデュッセルドルフ中央駅での被害ということで、もうデュッセルドルフには二度と行かない!!とも言えないし。。
今まではドイツ人男性は結構優しいというイメージだったのですが、今後は何か親切にされても素直に「Danke」と言えないような気がします。
むしろ私の荷物に触らないで!!ってなりそう(;・∀・)
これは結構もったいないと思うので、もう二度とスリに遭わないように気を付けたいと思います。
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