海外で生活するために最低限必要な準備は(役所での手続き関係を除き)3つです。
- 家を探す
- 家具を揃える
- インターネット環境を整える
しかし、これらの準備ができたからといって
これで海外生活は万全!
ではありません。
住み慣れた日本での生活とは違い、毎日が驚きや問題発生の連続です。
そこで、少しでも穏やかな生活を送れるよう、また、渡独前の予備知識になるよう、ドイツ生活で最低限気を付けるべきポイント【住宅編】を紹介したいと思います。
もくじ
騒音にとことん厳しいドイツ人
ドイツでは、特に「騒音」が嫌がられます。
そのため、騒音禁止時間がきちんと決まっています。
【騒音禁止時間】
- 22:00 – 8:00
- 13:00 – 15:00
- 日曜日、祝日
この間、基本的に音の出る家電の使用、楽器の使用などは禁じられています。
家電は例えば、ミシン、洗濯機、乾燥機、ドライヤーなどが該当します。
また、シャワーや入浴(給湯や排水)についても
22:00~7:00
の間は避けるべきとされています。
ただ、シャワーについては平日は特に22:00以降になってしまう場合もありますよね。
周りの話だと、シャワーの時間については皆さん様子を見つつ許容範囲を探っているようです。
隣や下の階の住人がどんな人かによっても許容範囲は異なってくると思うので、各自様子を見るようにしてください。
22:00~22:30にシャワーを利用してみて、苦情がこなければこの時間帯はOKだな、とかですね(;・∀・)
ちなみに我が家の場合、金曜日・土曜日は22:00以降になってしまうことが時々あるのですが特に苦情はきてないのでセーフだと思って過ごしてます。
また、集合住宅でピアノを利用する場合、騒音禁止時間の他、
【1日2時間まで】
と決まっているという話をリロケーションの方に聞いたことがあります。
子供が平日ピアノを弾いていたら上の階から苦情がきて、ちょっとしたトラブルになったという知り合いもいるので、お子さんが家でピアノを弾く!という家庭は注意が必要です。
荒々しくドアを閉めたり、階段の上り下りで音を立てるのも控えるべきと言われていますが、これに関してはどうなんでしょう・・・?
我が家のある集合住宅では、結構な頻度で夜遅くに女性のヒールでカツカツ歩く音が響き渡ってたりします(/・ω・)/
毎日窓を5分~10分程度全開にして換気をする
ドイツの一般的な住宅は気密性が高く、空気が籠りやすくなっているのでカビ対策として定期的な換気が必要です。
一度カビが生えてしまうと、部屋中の壁紙を張り替える必要があるそうです。
しかも、実費で!!
入居の際、私たちはリロケーションの方に5分~10分の換気を数回、毎日行うように言われました。
1日数回といわれるとあまりできてないですが、毎日朝夜5~10分程度窓を全開にするようにしています。
ここで問題が。
ドイツの一般的な家は窓に網戸がないんです!!
網戸がない窓を開け放つということは・・・虫を歓迎しているようなものですよね(;・∀・)
小さい窓には自作の網戸をはっているのですが、テラスへ出る大きい窓にははることができず。。
そこで、我が家では夜窓を開ける場合は部屋の明かりをすべて消してから開けるようにしてます。
明かりがついてると虫が寄ってくるので虫嫌いな人は気を付けてくださいね。
また、窓を開ける場合、斜め開けではなく、全開にするのがポイントです。
これが斜め開け。上の方だけ開いてるの分かりますか?
こちらが全開。
この、窓の取っ手を横にして引くと全開になり、上にして引くと上だけ斜めに開きます。
取り扱い注意!キッチンの電気コンロ
ドイツの一般的なキッチンはガスコンロでもなく、IHでもなく、電気コンロが設置されています。
これが結構使いにくいんですよね~
電気コンロを使う場合、以下の点に注意するようにしてください。
- 熱がとおるのに時間がかかる
- 電気を消しても暫く熱がある
- 熱いコンロに濡れている鍋、フライパンを乗せるとヒビが入る可能性がある
- 拭きこぼれはすぐ拭き取らないと固まってとれなくなる
熱がとおるのにほんとに時間がかかるため、沸騰してから鍋に材料をいれて茹でる調理法のものは、まず電気ケトルでお湯を沸かしてからそのお湯を鍋に入れる、など工夫した方がいいかもしれません。
水の状態から茹でる場合は目安10分とかでも実際には15分必要だった、ということが多々あります(;・∀・)
また、電気コンロを切ったことで安心し、コンロが熱を持ってる状態で凝固剤を使用して火事になったケースもあるそうなので、凝固剤を使用する場合は十分注意してください。
洗濯ものを外に干す場合は注意が必要
ドイツでは、景観を保つ観点から、バルコニーなど外への洗濯物干しは禁じられています。
ただし、洗濯物干しスタンドがバルコニーの手すりより低い場合など、外から見えない場合はバルコニーに干すことも認められています。
まあ、大体ドイツの一般家庭で使われている洗濯物干しスタンドは腰より低い位置なので大丈夫だとは思いますが。。
ただ、私は虫が洗濯物につくのが嫌なので、基本は部屋干しにしてます。
部屋干しが禁止されている建物もあるので、そこは入居時に確認するようにしてください!
また、部屋干しの場合も、水滴が床の上に落ちるような干し方は禁止されています。
脱水すれば基本的には水滴が落ちることはないですが、不安な場合は洗濯物干しスタンドの下にマットを敷く、ある程度乾くまでバスルームに干すようにしてください。
部屋干しの際は湿気によるカビ対策も重要です。
網戸をつけた窓を開けてその前に干す、洗濯物を干す日は部屋の換気を入念にするなど注意してください。
庭や植木の管理は徹底すべし
ドイツでバルコニーやお庭がある家に住む場合、管理は徹底的にするようにしましょう。
コケが生え散らかっていて、草もぼーぼーの状態の場合、近所からクレームがくる場合があります。
ドイツ人ってほんとにお庭の手入れが好きなんですよね~
我が家のアパートはほとんどの家にテラスがついているのですが、みなさん天気になると夏でも冬でも関係なくテラスでのんびりお茶を楽しんでます。
そして、綺麗なお花が植えてあり見てるだけで癒れるテラスがたくさんあります。
一方、我が家のテラスは何もなし!
テーブルとイスはありますが一度も使ったことはありません(;・∀・)
だってお花なんて植えた日には虫が!!蜂が!!
テラスでケーキでお茶なんてしてたら虫をおびき寄せてるようなもの!!
旦那は今年の夏はテラスでお茶をするんだとウキウキしていますが、一人で楽しんでくださいと伝えてあります。
虫と共存なんて1日100万円くれるって言われても無理(/・ω・)/
って、少し話が脱線しましたが、とりあえず苦情防止のため、お庭やテラス、バルコニーの手入れは徹底するようにしましょう。
面倒だなという場合は、庭つきの家は避ける、バルコニーの場合は徹底して何も植物を植えないことをおすすめします。
ちなみに、一軒家の場合、住居前の歩道の管理責任があります。
除雪とか、はみ出してる植木とかですね。
通行人が雪で滑って転んだ、はみ出してる植木が刺さってケガをした場合、居住者の責任になってしまいます。
見ているだけなら癒されるお庭や植木ですが、管理を怠るとトラブルになりかねないので管理は徹底するようにしましょう。
機器類のカビ対策
ドイツの住宅は気密性が高く、部屋の壁だけでなく家電についても注意を怠るとカビが発生し、家電の寿命を縮めてしまうことになります。
洗濯機や食洗器、乾燥機などは、使用後は全てのドアを開けっぱなしにしておきましょう。
洗濯機の洗剤を入れる引き出し部分もすべて引き出します。
こんな感じです。
そして、この洗剤を入れる部分、カビが生えないようにときどき取り外して引き出しと本体部分の掃除が必要とのこと。
既に半年経過してるけどそういえば掃除してなかった・・・(;・∀・)
掃除したら、具体的な掃除手順も紹介しますね!
鍵を忘れたら締め出される
これ、日本人だと結構忘れがちなのですが・・・
ドイツの一般的な家のドアはすべてオートロックになっています。
日本のように、鍵をかけ忘れた!という心配をする必要がないのは嬉しい限りですが、うっかり鍵を家の中に置いたまま外出してしまうと、最悪の場合外に締め出されてしまいます。
平日昼間ならまだいいですが、それが夕方、日曜祝日の場合、すぐに業者に来てもらうことは非常に困難です。
外出する際は、ドアを完全に閉める前に必ず鍵を持ってるか確認するようにしましょう。
また、ドイツの泥棒や家荒らしはオートロックだけの場合、数秒で簡単に鍵を開けてしまうそうです。
外出時は必ずオートロック+鍵の二重ロックをするようにしましょう。
まとめ
今回は、ドイツ生活で気を付けるべきポイントを7つ紹介してきましたが、これらはほんの一部で、実際に生活してみると細かいことから大きなことまで、色々な【困った!】と直面します。
そういった日常生活での【困った!】は、少しずつお伝えしていければと思っています。
こんなところで苦情がくる・退去時の支出に影響が出る、じゃあその防止対策は?というところで参考にしてみてください。
このほか、ドイツ生活を始める前に知っておきたいポイントとして、「歩行時編」と「ローカルスーパー編」も別記事で紹介しています。
よかったらそちらも見てみてください。
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